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工場通信

アルファ155 17万キロ越え 車検整備で入庫~拾い出し開始

新車からワンオーナーの155が車検整備で入庫しました。
整備についても永年当社で管理をさせていただいている1台です。

ご新規様の155が17万キロで入庫した場合、ちょっと構えるところもありますが、この車の場合
過去のメンテナンス状況が全て当社で管理されていますので、スラスラっと拾い出しもできるはず。
と、思いきや色々と気になる箇所が見つかりました。

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当社でのお預りする車輌は作業開始の前にあらゆる箇所を事前にチェックしています。
例えば、BOSCH SDLテストの施工はじめとし、BOSCH FSAテストの施工も行ないます。
BOSCH FSAについては過去にも取り上げていますのでご覧下さい。

106S16をFSAを使用した診断例

156JTSにFSAを使用した診断例

FIATパンダFSAを使用した診断例

BOSCH FSAテストとは、何が見れるの?というよりも、整備士が何を診たいか?について的確に数値化する事が可能な
テスターなのです。全ての機能・項目を使用するには非常に時間の掛かる事なので、その車輌に対して疑わしい事や
予防整備として、電気部品の適正交換次期を診る為にも有効活用する事が出来ます。

今回は、電装部品の主たる要素について診断を行いました。
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まず、オルタネータのテスト。
FSAテスターに備わるオルタネータテストの項目において、オシロスコープによる交流波形の測定を行います。
この場合、発電電圧は安定しているかのように見えますが、交流波形に問題が有りそうです。
ダイオードに何か起こっていそうです。
デジタルテスタでの電圧測定のみでは見落としてしまう内容です。
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そもそも17万キロ使用したオルタネータは、内部の消耗品も随分とくたびれてきていますので、今回のお見積り項目となります。

続いては、フューエルポンプの作動電流値の測定を行います。
フューエルポンプ、バッテリと同じく突然死が懸念される部品の1つです。
こればっかりは、突然死した場合、打つ手がありません。
ロードサービスでのレッカー移動を余儀なくされる内容です。

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グラフから判断すると、作動時電流が5.6A 安定作動電流は5.1A 正常値との比較が必要になります。
この時点で7A以上程にまで上昇すると危険信号です。
予防整備を宣言する当社として、年数の経過した車には不可欠な内容です。
こちらは電動ファンです。
夏本番を迎えるにあたり、要点検項目です。
この場合の点検基準としては、突入時の電流値を入念にチェックします。
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突入時 30.4A その後安定すると、14.5Aです。
不具合が発生したファンの場合、この突入時に50Aを越えてきます。
そうすると、フューズの定格容量をオーバーし、作動と同時にフューズ切れを起こします。
ちなみに、155のフューズ容量は、40Aです。
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今回の155は数年前にファンを交換していますので、今回は予防の意味で点検を行いました。

最後に、エンジンのコンプレッションテストや、入力電圧分析を行います。
これにより、エンジンに潜む不具合や、バッテリの動的テストによる本当のバッテリ診断やセルモータの
不具合発見にもつながります。
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この様な感じでFSAを使用しながら拾い出し作業を行いました。
今回の車検整備、いろいろと課題が出てきそうです。

ここから、その他目視点検なども含めて見積り~打ち合わせとなります。