数点の予防整備を実施
ルーテシア3RS リフレッシュメンテナンス 2023/5


作業が順調に進んでいるのは、ルーテシア3RSのリフレッシュメンテナンス。
大物関連の作業がほぼ完了し、細かな内容についてのご紹介です。

冒頭画像は、8割がたのルーテシアで該当する内容「クーリングファンの緩み対策」です。
なぜか高確率で作業が必要になる内容ですね。
クーリングファンのプロペラ外周を手で持ち、ガタつきを確認するとほとんどの場合が多少のガタを生じているという内容。
放っておくと、プロペラが脱落してしまい、ラジエタに損傷を与えてしまいます。

原因は、センタースクリュの緩み。
今回のメンテナンス実施車両も例に漏れず盛大に緩み、大きなガタが生じていました。


薄くなっているので確認がしづらいですが、白色のマーキングにズレが生じています。
これは、スクリュ締め付けの際に描かれたマークでして、緩んだ場合は一目で分かる様にするための物。
ロックタイトを塗り、締め付け・マーキング・その後スクリュとプロペラに接着剤を表面から塗りました。

しっかりと締め付けていても、再度緩むというケースがありますので、念には念をの意を込めています。

エンジンの冷却水温度管理のバルブ「サーモスタット」も交換します。
開きっぱなしになればオーバークールを。閉じっぱなしになればオーバーヒートを。それぞれ誘発します。
オーバークール状態では、ルーテシア3RSはエンジン回転のリミット値が下がってしまう為にエンジン性能を発揮できなくなります。

樹脂製のフューエルラインを、ラバー製に作り替えています。
樹脂だけに劣化後の破損は結構性質が悪いのが特徴。
盛大に燃料漏れを起こします。


干渉保護材も備え付けて、新規作成します。

これにより、燃料漏れを未然に防止。

この他にもエンジンマウントの交換を行います。

各部のリファインが完成形に近づいてきました。
完成間近。試運転が楽しみです。
Written by Hashimoto

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