ルーテシア3RS 純正ショックをピロマウント化
以前に、構想を形にして事前準備を行っていた作業です。
ノーマルのショックアブソーバを使って、どこまで理想の走りに近づくフィーリングを実現出来るか?
走りに対してとてもストイックなお客様ですので、しっかりと仮説を立てて今現在の不足を明らかにし、その対策にはこうあるべき。という事を述べて頂ける方ですのでこちらからのご提案で今回の作業となりました。
純正のマウントの全高と、なるべく高さが変わらぬ様に考えてみました。
純正ダンパーのマウントには、スラストベアリングが組まれています。その構造を引き継ごうと思うと全高がかなり高くなるので、車高に影響が出ると判断しました。
したがって、ベアリング機構は排除する事に。
スプリングの上下動の際に生じる捻れ力を吸収するのが、スラストベアリングの仕事です。
ルーテシア3RSの場合は、ハンドル操作ではダンパー角度が変わらない事が特徴ですので、スラストベアリングの仕事としては単純にストレス抜きのみです。
お客様の理想とするキャンバー角度には僅かに届きませんでしたが、純正と比較すると十分にマイナスキャンバーを得ることが出来ました。
さて、どの様なインプレッションが届くのでしょうか。
結果が楽しみです。
Written by Hashimoto