工場通信

クリオ3RS 納車整備を進めています

弊社にて新車販売をさせて頂いた レアモデル F1 TEAM R27 、次のオーナーが決まり納車整備をすすめています。

タイミングベルト交換には少し早いですが、納車前には気持ち良く一新しておきたいところ。
折角なので、アルミクランクプーリも混ぜ合わせてアップグレードも兼ねましょう。



ベルトの印字は薄れているものの、目立つひび割れは見当たらず。
納車を心待ちにして頂いているお客様ですから、一気にに距離を伸ばす可能性も考えてのご提案です。

足廻りの性能低下は、クリオに乗るうえではタブーな事。
折角の上質なサスペンションを活かすも殺すもアッパーマウント次第！！
シャーシカップのクリオは、シャシスポールに比べると標準のサスペンションがハードに仕立てられています。
それ故に、マウントへの負担は確実に増えるというのが、嬉しくも有り弱点でもあります。

ダンパー性能は良い状態を維持していましたので、アッパーマウントをリファインし、違和感を拭います。

コイルスプリングに巻き付いている、保護用のチューブは錆を招く原因となる為に一度取り除きます。

その後、必要な箇所にだけ保護チューブを巻き付けます。

コイルスプリングに巻き付ける保護チューブは、金属間の接触による音の発生を防いだり、塗装の剥がれを抑制する事で錆の発生を防いだり。必要に応じて必要個所に取り付ける事が多いです。
ルノースポールの場合、その素材と巻き付け面積に問題がある事が多く、それによる錆外～スプリングの折損を招きます。
シャーシカップでは折損は見受けられませんが、シャーシスポールの場合は距離を問わず折損している事が多いです。

水分の抜けが悪いのですね。
当社では最近使用するサイレントラバーという商品を用いて、スプリング本体の保護に努めています。


ダンパーの識別カラーはオレンジ色。シャーシスポールはピンク・シャーシカップはゴールド・今回のR27はそこに属さない独自のカラーラベルである事が理解できます。

心待ちにされているお客様に、最高の1台をご用意しています。
Written by Hashimoto