このタイミングで換えて良かった!


124スパイダーは初回整備でのお預りをさせて頂いています。
走行距離は7万キロ台 中古車として購入され、過去の整備履歴が分からない状態でありました。

一通りの点検をさせていただき、今回の作業方針が決まりました。
ステージ1メンテナンス・ステージ3メンテナンス  といった基本整備を軸として、タイミングベルトの交換・アライメント作業を進めて参ります。
最も不安であったのがタイミングベルトの交換履歴について。
7万キロ以上、未交換であればかなり危険な状態であるのは間違いありません。

ベルトカバーを開けてみると、過去に交換済である事が分かりました。
しかしながら、124に標準で使用されるベルトでは無く材質的に若干弱い物が使用されている事が分かりました。

124に用いられるベルトは、ベルト素材に改善が為された物であり、耐久性の高い物です。

見比べると、ベルトの厚みとコブ山の形状が異なる物でした。

ヒビ割れは多く無いものの、ベルト背面には疲労感を覗かせる虎目模様が生じている事がきになりました。

シンプルな構造ですので、基本の交換部品はベルト・ウォータポンプ・テンショナ の3点です。

ポンプフランジを清掃・脱脂し、各部の組み付けが完了。

プラスアルファの作業についてもご依頼を頂いています。
124スパイダー用 レデューサの装着を行います。

ベルト交換に際しては、エアコンコンプレッサを外し、コンプレッサブラケットのボルトを1本外す必要が有るため、純正のブローバイサイクルボックスを
取り外します。その流れでレデューサを組付けます。


124は、ブローバイガスを開放する箇所が多く、それらを効率良くレデューサへと集合させエアインテーク側へと還元します。
圧力が高く、レデューサの効きが良い装着し甲斐のあるエンジンであります。

ポンピングロスの低減により、軽さ・鋭さが際立つ事でより一層楽しく駆る事が可能となります。

引き続き、他の作業も進めます。
Written by Hashimoto

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