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工場通信

オイル交換の際に思う事。事例:アバルト500

2014/05/17 | 何気ない作業風景

エンジンオイル交換、それは古いオイルを抜いて新しいオイルを入れる事..ではありません。
プロの目線だからこそ感じる事や、アドバイスが単純作業の中にも潜んでいます。

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たとえばこんな所。
オイルレベルゲージです。
オイルがどの程度の量が入っているのか?を見る際に抜き差しして使用します。
アバルト500やその他のフィアット系エンジンの際に、頻繁に気になることがあります。
それは、レベルゲージが簡単に抜けてくるという事。ゴムシールの効きが甘いのですね。

高回転まで回して乗る方や、サーキット走行をされる方は要注意です。
高回転・高負荷時には、クランクケース内のブローバイガス圧が高まる為、効きの弱い密閉部にその力が
及ぶと、ポンッと抜けてくる事もあり得ます。
そうすると、その部分jからオイルが飛散し、周囲がベタベタに...。厄介です。

(補足ですが、そのブローバイガス圧を溜めずに出るべき箇所からしっかりと排出するのが「レデューサ」ですよ。)

前から気になっていたので、今回のアバルトにはこんな細工をしてみました。
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名付けて「ダブルリング加工」です。
リングシールを少し太い物に換えても、差し込む事が出来なくなったので、丁度良いサイズのリングが2本入る様に
エアーリュータで溝を掘りそこにリングをはめ込みました。
この方法が最も良い感じに仕上がりました。

そして、こんな物もあります。
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オイルドレンボルトです。
このボルトを外せば、オイルパン内部のオイルが出てきます。
でも、このボルトにはこんな仕掛けが。
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超強力磁石が内蔵されているのです。
Snap-Onのラチェットレンチが引っ付く位の力です。
これにより、オルパン内に浮遊する金属粉をマグネットに吸着させ、オイルラインに異物が混入する事を防ぎます。

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仕上げに入れるオイルはやはりコレ!
SessAブランドのエンジンオイル byLubrossです。
向かって左は、15W-50のSessAです。10W-40も用意しています。
向かって右側は、JTS専用に開発した直噴エンジン向けオイルです。
直噴エンジンは、オイルの汚れが酷く、オイル選びが重要です。
汚れてしまっても、潤滑力を維持し、高温にさらされれも劣化し辛い、良いオイルに仕上がっています。
プジョー・シトロエンの1.6THPにもその効果を発揮します。
直噴エンジンでなくとも、ターボ車の様な性格の車には適合しますので、次回のオイル交換時にお試し下さい。