アバルト・プント・EVO はリヤロータの減りがスゴッ!


アバルト・プント・エヴォは点検整備でのお預かりをさせて頂いています。
モータースポーツシーンでの使用をされる事も多く、通常はあまり減らないはずのリヤブレーキローターがとても激しく消耗しています。
内周と外周の円周上と、中央円周部に段差が出来る程でした。
ドリルホール周辺の応力なのか、キャリパ構造上の強度問題なのかとにかく偏摩耗が目立ちます。
良く言うキャリパが開いてしまう。状態では、パッドがクサビ状に減るので原因が何なのかは興味深いところです。

ドリルドロータは今回はやめて、スリッドロータへと変更です。
ブレーキパッドの残量は十分に残っていたので再使用をします。
通常ならばこういう偏摩耗のロータで使われていたパッドは、パッド側にもその様な偏摩耗が形成される為に新品のディスクロータへの当たりが不均一になります。

組付け時にブレーキパッドの摩材面の面研磨を行い、組み付けを行う事で綺麗な当たりに慣す事が出来ました。

プントエヴォは、ブレーキキャリパのブラケットがアバルト500シリーズとは異なる事と、ホイールPCDが100である為にビッグロータキットを使用する事が出来ないのが残念です。
一度だけグランデプント・アバルトのリヤロータを大径化した事があります。もう4年も前の事でした。月日の流れは速いです。
Written by Hashimoto

関連記事