水漏れ検知の新しい手段
アバルト水漏れトラブル発生


エンジンの冷却水が漏れてしまい、緊急レッカーでお預かりをさせて頂いているアバルト595です。

水漏れなので、どこからの漏れなのかを探る必要があります。
水を補水し、圧力を掛ければ漏れを探れるのは分かっているのですが、そうすると工場の床にLLCが滴ります。
タンクに水を注ぐのを思い止まり、普段はオイル漏れ検知の為に使用する「ボッシュ スモークテスタ」を使用することにしました。

こちらが、そのスモークテスタ。BOSCH SMT300です。
エアー圧と電源を使用し、内部の液体がとても柔らかく、そして見やすい、穏やかな煙を発生します。
流体・気体の漏れを検知するのに役立つツールです。

車にセットし、スイッチをON。圧力調整を行った後に暫くすると。
フワフワとした煙が、立ち上がってきました。


冷却水ホースに開いてしまったピンホールから水が噴き出した様です。
工場通信への登場頻度の少ないツールですが、いざという時にとても役に立つ設備です。

使い方は無限大の可能性を持つツールです。
組み立てたばかりのエンジンやミッション、これらを車両へ搭載する前に事前チェックする事も可能。
密閉の保たれた吸気装置単体において、クラックが発生していないかも判別可能と思われます。
リークテスタでは検知に悩む、エアコンガスの漏れ確認にも効果を発揮するかもしれません。
分かりづらいタイヤのエアー漏れ・露骨なパンクではなくゆっくりと漏れてしまう場合にも良いかも。
使用頻度を上げて、結果を出せるツールとして使っていきたいと思います。
Written by Hashimoto

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