アバルト500 足回りメンテ ノーマルの良さを最大限に活かし良いアシに☆

アバルト500やフィアット500のサスペンション系統の整備を考えた場合、色々な手法があります。
当社ではお客様の要望に出来る限り応えれる様、豊富なノウハウと選択肢の中からベストな手法を
アドバイスさせていただいています。

今回は女性オーナのアバルト500esse esseの整備をご依頼いただきました。
女性オーナですので、ガチガチに固めてローダウンして...と言った注文が入らない事は承知ですので
現在のパーツを使いながら、不具合のある箇所は組み替えて、安定感があり、乗り心地の良い足回りにしたいと思います。
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チンクの足回りについて考える場合、無くてはならないパーツがあります。
そうです。スフェリカルアッパーです。
この商品について、お客様からのインプレッションをまとめた記事も投稿しています。

SessAスフェリカルアッパー 装着後のインプレッションが届きました

今回のアバルト500も例に漏れず、アッパーマウントの状態は良くないです。
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見事に浮いていますね。
黒いお皿と、ボディの間に大きな隙間があります。
この部分は、ショックアブソーバに直結するところなので、確実な固定方法を求めたいところです。
遊びがある場合のイメージとしては、ダンパーストロークの上下動に対してワンテンポ遅れたような状態で
遊び分がカパカパと動く感じでしょうか。
足回りが硬くなるほどに、この悪影響が及ぼす嫌なフィーリングに繋がります。
また、16・17インチのようなサイズのホイールを装着し、タイヤ+ホイールの重量が増えた場合も同様です。
とにかく暴れます。

分解の前に、ダンパートップボルトのねじ山を綺麗にするため、ダイスを通します。
この部分は錆びているケースが多く、そのまま緩める事で、ねじ山をダメにしてしまう場合があります。
ちょとしたひと手間ですが、大切です。
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フロントのタイヤハウス内の汚れ、なかなかです。
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こういった普段は見えない・洗えない箇所って、皆さんはどうお考えでしょうか?
別に気にしない・気になっても洗うのは大変そう・自分で綺麗にしてるよ。
色々な意見があると思います。
考え方を少し変えて見ましょう。
すごく綺麗な外観の飲食店があったとして、たまたま厨房が見えたとします。
厨房内が凄く汚かったら...あ~表向きだけ綺麗なのね。と思いますよね。
車も同じです。
エンジンルームや下回り、タイヤハウスの中、汚れやすい箇所は沢山あります。
そういった部分がビシッと綺麗だと、車に対する愛着も増え、オイル漏れなどの存在にも早期に気づく事もできます。
でも、自分でそんなところ定期的に洗えないし...が本音ですね。
そういう大変なことは私どもにお任せ下さい。
お預りした際でなければ施工は不可能ですが、当社のスチーム洗車はかなりの腕前だと思います。

そうして綺麗になったタイヤハウスがこんな感じです。
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安心できる見栄えになりました。やっぱりこうでなくっちゃ!と思います。
私事ですが、その車に向き合う気持ちも上向きになるものです。
錆の酷かったハブフランジも錆を落とします。
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この後、ブレーキディスクにも防錆処理を施し、ホイールの隙間から覗く機能部品の見た目を仕上ます。

外した純正ストラットです。
ローダウンスプリングがセットされています。
ローダウンスプリングというパーツを信じていない当社ですが、必ずしも車高調整式が良いという事もありません。
お客様の使い方次第です。
そして、スフェリカルアッパーとの組み合わせを実現すれば、良い足回りに変化してくるのです。

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今回用いるパーツは、スフェリカルアッパーN1 Ver.2です。
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スフェリカルアッパーをさらに良くするために開発されたVer.2は、純正形状ストラットに、高性能スラストベアリングを
追加し、さらに純正形状のスプリング角度に合うように設計されたアッパーシートが備わる商品です。
これにより、ステアリングフィーリングを滑らかにし、純正ストラットにスフェリカルを組んだ際に発生し易いスプリング及び
アッパー・ロワシートの擦れる際に発する音を抑えます。
構成部品は、全て現物合わせで作成したオリジナル商品です。

組み付けには高耐久グリスを使用しています。
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組み付け後はグリスを給油するタイミングは滅多と無いはずなので、こういった箇所へ使用するグリスの配慮も怠りません。
手に持ったパーツが、狙って斜めに加工したアッパーシートです。
ベアリングセンターが斜めに装着されているように見えますが、組み付け後はアッパーシート(黒色)が斜めになります。
そうなる事で、スプリング角度と一致し、自然な作動を実現します。

ボディへの固定は、スフェリカルアッパーを直接ボルトで締め付けます。
既存の穴を使用しますので、穴開け加工は不要です。
ちなみに、ロゴ入りSnapOnラチェットはお気に入りのツールのひとつです。余談ですが 笑

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各部の組み付け後、SDLテストにて路面粘着率の違いを確認します。
乗って体感できるのはもちろんの事、目で見て分かる違いが出るのもスフェリカルアッパーの魅力のひとつです。
まずは、作業前のデータです。
作業前
この個体は、もともとのフロント側粘着率が良いのですね。
17インチを装着しているので、もっとグラフは下がると思っていました。

でも、更に良くなります。
フロント完了・リヤノーマル
フロントサスペンション粘着率がほぼ横ばいです。
つまり、あらゆる路面状況においてもタイヤが地面から離れるのではなく、へばり付くイメージです。
だからハンドリング・直進安定性・コーナリングの安定感・が増すのです。

でも気になるのは、リヤ側の粘着率の低さです。
フロントが良くなると、リヤが気になってくるものです。
アバルト500のノーマルサスペンションの乗り味を良くするために、今回は数種類のリヤショックアブソーバを
テストしてみました。
その吟味の結果、決定したショックを組み付け、測定したグラフが次の画像です。
作業後
高周波時のリヤ側の粘着率低下を効果的に抑えています。
つまり、リヤの落ち着きも同時に増しているという事になります。
跳ね難く、納まりの良いサスペションになりました。

作業前・作業後を重ねてみましょう。
比較
良い結果が出せました。
自身を持ってお客様にお渡しできる結果です。

その他にも、今回はステージ1メンテナンスも施工させていただいています。
アバルト及び、当社の取り扱い車全般に必須な作業です。
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防錆処理の施されたフロントブレーキディスクは、ホイールの隙間からしか見えませんが、覗いた時の印象は
大きく異なります。
足元に自身を持てる仕上がりになります。
普段から数多くの車を見ていますが、こういう所が綺麗な車って管理車輌以外では見た事がありません。
リヤブレーキパッドは残量が少なかったので、SessA低ダストパッドを装着させて頂きました。
次回はフロントパッドも低ダスト化したいですね。
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あらゆるラテン車に対して抱負な引き出しから、ベストな方法をご提案させていただいています。
ご相談お待ちしています。

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