これぞイタリアン!抜かりないわ~!
ジュリア2000のエンジン不始動修理


グラっとくるデザインにノックアウトされました。
MADE IN ITALY の文字に納得!
イタリア人のセンスに脱帽です。これ、自動車部品が入っている箱です。
たかが箱。そこにこれだけのセンスを感じられる物、なかなかありません。
高級ブランドの化粧箱とかだと、もっと厚手の素材でいかにもな高級感を醸し出しますが、これはただのペラペラの素材。
普通だと、ポイって捨てる物です。

イタリア的にはごく当たり前の事かもしれませんが、とても斬新・新鮮に映りました。
年の瀬にとても良い刺激をインプットできました!!

エンジンが始動しないという事で、ジュリアクーペ 2000GTV をレッカーで引き取ってきました。

燃料供給は問題無く、エンジンのメカニカルトラブルは起きていなさそう。
そうなればイグニッション関連のトラブル。

オシロスコープで確認すると、点火波形の出力が確認出来ず。

もしや?と思い、開けてみたらご覧の状況でした。
ディストリビュータの中心部のカーボンシャフトが固着&折損していました。
軸上にはスプリングが備え付けられていて、押せば縮む構造です。
点火信号を上手くデリバリー出来なくなっていた様です。

念の為にこちらもチェック。
ロータです。先程のキャップセンターに接触しながら回転する事で、各気筒に点火エネルギーを分配します。


フルトラデスビですので、ロータの中心から先端の間には抵抗が備わります。基準値は5KΩ。
ひとまず応急処置でエンジンの始動を確認し、正しい部品が揃うまでは車輌保管となりそうです。

令和5年最後の作業となったのは、ジュリアのトラブルシュートでした。
今年も1年、工場通信のご愛読をありがとうございます。

令和6年も、皆様に向けて多種多様な内容をお届けしますので、引き続きのご愛読をお願いします。
WEBのみの方も、直接のお客様も、皆様お世話になりました。

作業としての、本当の締め括りは工具箱 恒例の大掃除でした。

全段の物出し~ブラッシュアップ・エクステリアのコーティングを行います。


指紋と油汚れでくすんでいましたが、艶やかに映り込む様になりました。
「2024年も頼むよ~!相棒達!」

素敵な新年をお迎え下さい。
Written by Hashimoto

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