デュアロジックの労り方
クルマに優しい部品選び


初のDMF破損からの、クラッチ交換・フライホイール交換を進行中であるパンダ3です。

デュアロジックシステムは、誰もがトラブルと故障を恐れる代表格的システムであります。
「いつかは何かしらのトラブルが起きるのでは無いか?」という不安を抱えているお声を度々耳にします。

デュアロジックシステムは、要点を抑えた整備を施す事により弱点を克服出来る装置であります。
その中の1つを、今回は施行しています。

「クラッチが重たいとシステムは疲労が溜まる。」
マニュアルミッションにおいては、クラッチ操作に伴いクラッチペダルを操作します。
この際に「重たい」と感じる場合、クラッチの消耗が主原因となります。

デュアロジックシステムは、クラッチ操作とギヤ変速操作をアクチュエータという装置がコントロールしています。
すなわち、クラッチ消耗が進み、重たくなったクラッチ機構であっても、重たいという事を伝える事・感じる事が出来ずに操作を行います。
そこに限界が来ると、途端にクラッチ操作を行う事を中断します。

これが、不意にギヤがどこにも入らなくなる案件です。
「如何にしてアクチュエータが重たさを察するのか」
これについては、電流量検知によりECUが判断を行います。
重たければ、消費電力が増える。それを数値化し、ピークポイントに達するとクラッチ操作を中断する。
その後は変速が出来なくなる。という流れです。

今回は、フライホイールに不安を抱いてミッションを降ろしています。
クラッチの減りについては、距離が7万キロ台ですのでそこまででも無いだろうと思っていました。

「思いのほか、減っていました」
これまで装着していたディスク厚=5.6mm

新たなディスク厚=7.5mm

双方のディスク厚の差は約 2mm です。
クラッチディスクの厚みで2mmの差はとても大きいです。
作業前に電流値を測定しておけば良かったと、悔やまれます。

アナログでの測定は可能ですので、計測を行うとこれまでに類を見ないほどの数値を叩き出しました。

それに対する、新しいクラッチ+フラホイールでの計測結果は半分以下の数値となりました。

これまで、アクチュエータが相当頑張っていた・苦労していた 事が数値から読み取れます。

文句を言わずに働く機械部品、これを読み解くには数値化を確認する事が最重要と言えます。

今回、トラブルを起こしたフライホイールはDMF→ソリッドへと構造を変更しました。
それにより、今後同様のトラブルが起きる事は無くなり、さらには軽い操作力のクラッチへとコンバージョンを行い、長きにわたり良い状態を維持するシステムへと
再構築を行いました。

労りを重要視した、デュアロジックの整備は様々なメーカーのパーツを知る事で最善策をご提案出来る様になりました。
故障と縁遠いクルマに仕立て直す事に成功です。
Written by Hashimoto

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