今週はヒストリックカーのメンテナンスから
オースチンヒーレリヤハブ&ブレーキ


たまにはこの様な珍しいお車も取り上げてみます。オースチンヒーレ MK1です。スプライトMK1ですので通称はカニ目と呼ばれる車です。この個体は、イギリスにて別の顔に生まれ変わった1台です。ASHLEYと呼ばれるモデルでして、フロントカウルが変更され、ハードトップにより空力を意識したクーペスタイルに変更されています。その他にも様々な手を入れているとても綺麗な車です。

今回はルーティンでのメンテナンスとして、リヤブレーキドラム内部の整備と、リヤハブ廻りの整備を行いました。
リヤハブからのオイル漏れを発生しやすい構造でして、今回は左のリヤライニングが見事にデフオオイル漬けになっていました。オイルを擦った摩材は制動力を失う為、残量はしっかりありますが交換です。この辺りの車で減るほど乗ることは先ず無いですけどね。

独特なサイズと形状のハブナットは専用のツールで緩めます。ちなみに左側はこの頃の車らしく逆ねじです。走行中に緩んでしまうのを防ぐためです。


各部のガスケットを組替え、ベアリングを交換し、ハブの増し締め・ブレーキ調整を行います。
構造が旧いので、色々と気遣う部分が多いです。今時の車よりも作業に時間が掛かってしまうのが難点ですね。

今週も作業量が多く、何から手を付けるか悩みますが順番に作業を進めていきます。

宜しくお願いします。

Written by Hashimoto

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