インテリジェンス・エキゾースト・コントロール
アバルトF595にてその効果をお披露目!


新製品の開発が最終段階に入りました。
シリーズ5アバルトに対応する、進化版MSA→MSA evo.の仕様をご紹介。

MSA(マルチスパークアンプ)は、従来より様々な車種に合わせてリリース中のエンジン点火回数の増加装置。
アバルト用はアイドリング~3800rpm.では4回のスパークをおこない、3800rpm.以上は3回のスパークとしています。

これにより、混合気の完全燃焼を促す効果を実現します。

MSA evo.は、シリーズ5以降のアバルトに備わるエキゾーストフラップ制御をエンジンの回転数に応じて、開閉する機能を備えました。

◆以下は制御の方式です。(MSA evo.)
アイドリング:フラップはクローズ
1700回転まで:フラップはクローズ
1700回転以上:フラップはオープン
これをノーマルモード・スポーツモードに問わず制御を行います。

ご存じの無い方も多い様ですので補足情報をご説明します。
シリーズ5以降のアバルト(一部のシリーズ4を含む)でエキゾーストフラップを備えるモデルは、純正のフラップ制御に不満の声もある様です。

◆以下に説明を記します。(純正制御)
ノーマルモード:フラップは常時クローズ(静か)
スコーピオンモード(従来で言うところのスポーツモード)
アイドリング⇒フラップオープン
走り始めてすぐに(約5km/h)⇒フラップクローズ
次にフラップがオープンになるのは 60km/h 以上からである
(当社でシャシダイナモ計測を行った際は70km/h以上でオープンでした)

ポイントはここ↑
スコーピオンモードはある意味、カッコつけモードであると言えますかね。
アイドリングではゲロゲロとレコモンサウンドを奏でるも、走り始めると即座に静音モードに入ってしまうという。
アバルトのターボが介入し始めるのは、ごくごく低い回転域からタービン回転が始まります。
その際に、低速であれどもエキゾーストは本来の性能を維持すべきである。そのように考えるのが妥当ではないでしょうか。

インテリジェンスエキゾーストコントローラーでは速度に関係なく、エンジン回転数によってフラップを開きます。
それでいて、アイドリングは静かに保てるというジェントルな仕立てを実現。

アバルトを購入される方の大半が落ち着いた年齢層であるというデータからも、速くて楽しく刺激的でありながらも大人の振る舞いは必要と考え、今回の製品企画を始めました。

作動状況を動画に納めてみました。
出力測定ではなく、フラップ開閉のタイミングを1速→5速までの間でゆっくりと走行しています。

1速→2速の時は音の変化が分かりづらいですが、ギヤが高くなるにつれ、ハッキリと音量の違いを確認出来ます。

デモカーF595では、拡張機能の室内コントローラも装着しました。
◆これにより3つのモードを手元で任意で切り替える事が可能に。
①ノーマルモード(ECU制御に準じた通常のモード)
②常時開放モード(ノーマル・スコーピオン&」車速に問わずいつもフラップはオープン)
③インテリジェンスモード(ECU制御と車速に問わずエンジン回転数によりフラップコントロールを行います)

 

MSA evo. インテリジェンス・エキゾーストコントール付き の製品化は間もなくです。
スコーピオンモード付のアバルトにお乗りの方々が対象となります。
Written by Hashimoto

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